売れない土地は買取業者に依頼しよう！ポイントや成功事例も紹介

相続などで土地を受け取ったものの、維持費や税金の支払いをしなければいけなかったり、管理に手間がかかったりするため手放したいという方は多くいます。しかし、いくら売却したいと思っても買い手がつかなければ一向に売れません。

そんな場合におすすめなのが、買取業者に依頼して土地を買い取ってもらう方法です。複雑な手続きなしですぐに買い取ってもらえる上に、すぐに現金化できるというメリットがあります。

そこで本記事では、売れない土地が増加している現状を解説するとともに、買取業者を利用するメリットや買取業者選びのポイントなどを紹介します。買取業者による成功事例も紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

売れない土地が増えている現状

まずは、売れない土地が増えている背景と、売れない土地の特徴について見ていきましょう。

土地が売れない背景

経済的要因

金利は住宅ローンの利子に影響を与えます。金利が高い場合、住宅ローンの返済額が増え、土地や住宅の購入が困難になるため、住宅や土地そのものの需要が低下するのです。

また、不景気時には、多くの人々が収入の減少や雇用の不安を抱え、大きな買い物や投資を避ける傾向があります。これも、土地が売れない原因の1つといえるでしょう。

地域性

土地が売れやすいか売れにくいかは、地域によっても異なります。開発が進んでいたり人口増加が見込めたりする地域は土地が売れやすいのに対し、それ以外の地域は需要が低くなりがちです。一般的に、都市部では売れやすく、地方では売れにくい傾向にあります。

売れない土地の特徴

軟弱地盤

軟弱地盤とは、地盤が固くなく不安定な土地のこと。地盤沈下の可能性があるため住宅や建物を建てるのが難しく、建てるとなると別途基礎工事が必要になり、追加のコストと手間がかかります。このため、土地の価値は低下し、売れにくくなります。

傾斜地

傾斜地（平坦でない土地）の場合も、建築物の建設が難しくなり、土地の利用方法が制限されることがあります。切土や盛土を行い土地を平らに造成する必要があったり、水の排水などの問題を解決したりする必要があるため、開発に追加のコストがかかります。そのため、平坦な土地よりも売れにくくなります。

市街化調整区域

市街化調整区域は、都市や地方自治体が土地利用を規制するために指定した地域のこと。このような地域では、担保としての価値が低いと金融機関から判断されるため、住宅ローンの審査が通りにくい傾向にあります。購入希望者は一括で支払う資金を用意する必要があるため、売買契約に至りにくくなってしまうのです。

立地条件が悪い土地

土地の売れやすさは、その土地の魅力や使用可能性にも大きく影響します。例えば、交通アクセスが悪い、近くに高層マンションがあって日当たりが悪い、近隣の施設やサービスが不便などは、土地の魅力が低下する原因となります。

土地の権利関係が複雑

所有権で争った過去があったり、抵当権や利用許可証に関する問題があったり、権利関係が複雑な場合も、土地が売れにくい原因の1つ。購入したところで買主の意思だけで自由に活用できない上に、手続きなどが面倒だと感じる人が多いためです。

売れない土地を買取業者に依頼するメリット

売れない土地を買取業者に依頼すると、スピーディな取引かつ公平性の高い買取価格での買取が実現します。ここでは、売れない土地を買取業者に依頼するメリットを詳しく解説していきます。

スピーディな取引

手続きの簡素化

買取業者を利用すると、通常の売買契約よりも手続きが簡素になります。通常の売買の場合、買い手を探したり内覧に立ち会ったり、価格の交渉を行ったりする必要があり、成立までに数ヶ月〜数年かかるのが一般的です。しかし、買取の場合は買取業者に査定を依頼するだけなので、早ければ1週間、遅くとも1カ月程度で契約が成立します。

すぐに現金化

買取の場合、すぐに現金化できるというメリットもあります。通常の売買契約の場合は契約成立から買い手の支払いまである程度の時間を要しますが、買取の場合は契約成立と同時に売却金額が振り込まれるためです。「とにかく早く現金化したい」「急な資金調達が必要になった」という場合には、買取を検討してみましょう。

買取価格の公平性

市場価格に基づく

買取業者に依頼した場合の買取価格は、土地の市場価値に基づいて設定されます。具体的には、買取業者が同様の土地や物件の売買取引データを収集し、土地の特性、立地、面積、地域などの類似点に基づいて価格を設定します。さらに、土地の形状、用途、地盤の状態、法的制約なども見られるのが一般的です。

このため、買取業者によって価格が大幅に変わるということがほとんどなく、あまりにも安すぎる価格で売却されて売り手が損をすることもありません。

専門家による評価

買取業者に依頼すると、土地の評価に関する専門的な知識と資格を持っている専門家が査定を行います。土地の特性や地盤の状態、法的制約、周辺環境などを詳細に調査した後、同様の土地や物件の取引データを収集し、地域の経済状況や需要などの市場動向を分析した上で土地の買取価格を決定します。

弊社Splushomeでも、透明性・公平性・信頼性の高い買取を行っておりますので、売れない土地を保有しているという場合はぜひ一度お問い合わせください。

買取業者選びのポイント

いざ買取業者へ依頼したくても、どこに依頼すればいいか分からないという場合もあるでしょう。ここでは、買取業者を選ぶ際のポイントを紹介します。

信頼性の確認

口コミ・評判

買取業者選びの際、他の売主が過去にその業者との取引に関してどのような経験をしたかを調査することが重要です。もちろん口コミを100%信頼するのは避けるべきですが、参考になる部分も必ずあるはずです。あまりにも褒め称えすぎているものはいわゆるサクラの可能性もあるため、悪いところも含めて「リアル」な口コミを参考にしましょう。

業績・実績

買取業者の業績や実績も重要なポイントです。過去の成功事例や取引実績、業界での評価を確認し、自分が保有する土地と同じような実績を持つかどうかを調査しましょう。ほとんどの場合は業者の公式Webサイトに掲載されているので、チェックしてみてください。信頼性のある情報源を得るためには、報道などの第三者発信の情報を探してみるのもおすすめです。

サービス内容の比較

買取価格

当然ながら、買取価格は非常に重要な要素です。どのような条件でどれくらいの価格で買い取ってもらえるか、複数社に相見積もりを取りながら把握していきましょう。他の業者の見積もりを持っていくことで、価格交渉に応じてくれる場合もあります。

ただし、最高価格を提供する業者が必ずしも最良の選択とは限りません。担当者の対応や現金化までのスピードなど、他の要因とバランスを取りながら判断することが重要です。

手数料

買取業者がサービス提供の対価として請求する手数料は、注意深く確認する必要があります。買取価格が高額でも、高い手数料によって結果的に利益がほとんどなくなってしまっては意味がありません。隠れたコストがないかどうかは必ず確認すべきです。

手数料についての情報は、必ず契約書に記載されているはずです。契約前に買取業者との契約書や取引条件をよく読み、手数料に関する明確な記述を探しましょう。また、どのサービスが手数料に含まれているか、どのサービスが別途料金がかかるかを直接尋ねることも重要です。

アフターケア

買取後、稀に問題やトラブル（法的問題、引き渡しの遅延、物件の状態についての不満など）が発生する可能性があります。そんな時に買取業者に適切に対応してもらえるよう、アフターサービスが充実しているかは必ず確認しておきましょう。

アフターサービスの有無を確認するためには、契約書の確認が欠かせません。契約内にどこまでのサービスが付いているか、必ず確認してください。また、口コミなどを参考にするのもおすすめです。

買取業者による成功事例

ここでは、実際に買取業者による買取が実現した事例を3つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

高額買取の実例

1つ目は、都市部での高額買取が実現した事例です。

都市部の主要な地域に近接していて、オフィス街・生活街どちらへのアクセスも便利であったことが高額買取が実現した大きな要因です。また、周辺のインフラが充実しており、生活の利便性が高かったため、土地の魅力が向上しました。

もともと、都市部では不動産需要が高い傾向にあります。もちろん土地の状態によって価格に差はありますが、比較的高額買取が実現しやすいといえるでしょう。

短期間での買取

2つ目は、短期間での買取が実現した事例です。この取引の成功の背後には、事前の準備と査定の公平性があります。

売主が事前に必要な書類を揃えておき、業者へ土地の詳細情報を提供したため、買取業者はスムーズに査定を行うことができました。さらに、買取業者が豊富に持っていた過去データから市場価格に合理的に基づいた価格を提示することができ、売主・業者ともにスムーズに合意できました。

このように、短期間での買取を実現するためには、売主と買取業者の協力、迅速な情報提供、市場価格に基づいた価格設定など、さまざまな要因が必要になってきます。

難易度の高い土地でも成功

3つ目は、難易度の高い土地の買取が実現した事例です。

この土地は地方にあり、さらに特殊な土地形状をしていたため、一般的には売れにくいとされる土地でした。しかし、どんな土地でも活用したいという人や業者は存在します。この事例では売主が複数の買取業者に相見積もりを依頼したところ、とある買取業者がぜひ購入したいと申し出たことで、買取が実現しました。

一般的には売れないとされている土地でも、業者選びさえ成功させれば、買取を実現させることができるのです。

まとめ

本記事では、売れない土地が増加している現状を解説するとともに、買取業者を利用するメリットや買取業者選びのポイント、実際の買取事例などを紹介しました。

地盤や地域、立地、権利関係などが悪く一般的に売れないといわれている土地でも、買取業者を利用することによって買取が実現するケースは珍しくありません。買取業者を利用すると、スピーディに取引できる、買取価格が公平などのメリットもあります。

土地を売りたいと思った際には、まずは複数の買取業者に相見積もりを依頼し、買取価格を比較してみましょう。ただし、買取価格が高額だからといって安直に選ぶのではなく、サービス内容や担当者の対応など、総合的に判断した上で依頼する業者を選ぶことが重要です。