不動産売却のコツ

2025.10.24

土地売却で大損する人の共通点|境界・契約・相続トラブルを徹底解説

facebook

twitter

line

土地売却で起こりやすいトラブル事例

土地の売却は高額な取引であり、売主と買主の利害が複雑に絡み合うため、少しの不備が大きなトラブルに発展することがあります。特に境界や名義の問題は「売主に責任がある」とされやすく、予期せぬ損害賠償を求められるケースも少なくありません。ここでは、実際に起こりやすい代表的なトラブルを解説します。

1.境界線の不明確さや隣地との境界争い

土地売却の場面で最も多いのが「境界がはっきりしていない」という問題です。境界線が曖昧なまま売却を進めてしまうと、隣地所有者から「越境している」「土地の面積が違う」とクレームを受けることがあります。境界確定測量をしていない土地は特にリスクが高く、売却後に買主から損害賠償を請求される事例もあります。

2.土壌汚染・地中埋設物などの隠れたリスク

過去に工場や倉庫として利用されていた土地には、重金属や有害物質が残留している場合があります。また、解体工事後に埋められたコンクリートガラ(建築や解体工事の際に排出されるコンクリートのがれきのこと)や古い浄化槽といった「地中埋設物」が見つかることもあります。売却後にこうした問題が発覚すると、売主が撤去費用や汚染除去費用を負担しなければならないケースがあり、想定外の出費につながります。

3.契約不適合責任による損害賠償請求

民法改正により、売主には「契約不適合責任」が課せられています。これは、売却した土地が契約内容と異なる状態であった場合に、買主が修補・代金減額・損害賠償・契約解除を請求できるというものです。たとえば「日当たり良好と説明したが、実際には隣地建物で日照が遮られていた」といった場合でも問題になり得ます。売主は契約内容を明確にしておかないと、売却後に責任を追及されるリスクがあるのです。

4.相続・名義の不備による売却ストップ

土地が相続で複数人の共有名義になっている場合、相続人全員の同意がなければ売却はできません。ところが、相続登記が未了のまま放置されているケースは非常に多く、その状態では売却自体が進められません。また、相続人の一人が反対したことで売却がストップしてしまい、買主とのトラブルにつながることもあります。

5.仲介業者とのトラブル(説明不足・手数料・強引契約)

不動産会社との間で起きるトラブルも少なくありません。代表的なのは、重要事項の説明不足によって買主からクレームを受けるケースです。また、仲介手数料の算定方法をめぐる争いや、営業担当者の強引な契約誘導によって売主が不利益を被ることもあります。信頼できる仲介業者を選ぶことは、トラブル防止の第一歩です。

6.代金未払い・支払い遅延のリスク

土地売却では、代金が一括で支払われるのが基本ですが、場合によっては分割払いや決済日の遅延が問題となることがあります。買主の資金調達が滞った場合、売主が土地を引き渡したにもかかわらず代金が支払われないという深刻な事態になりかねません。売買契約時に支払い条件を厳格に定めておくことが重要です。

トラブルを防ぐための事前対策

土地売却でトラブルを回避するためには、契約前の準備が欠かせません。特に境界や地盤、契約書の内容などは売主が責任を問われやすい部分であり、事前に対策を講じることで大きな安心につながります。ここでは、売却を円滑に進めるために実践すべき主なポイントを解説します。

境界確定測量を行う

土地の境界はトラブルの温床となるため、売却前に「境界確定測量」を行うことが推奨されます。測量によって隣地との境界が明確になれば、買主も安心して購入できるだけでなく、土地の評価額が安定する効果もあります。費用は土地の広さや立地によって異なりますが、一般的には30万〜80万円程度が相場です。費用負担は売主側に求められることが多いですが、売却価格の下落やトラブルを防げる点を考えれば、必要な投資といえます。

土壌汚染や地盤調査を事前にチェック

土地の価値は見た目だけでは判断できません。売却後に土壌汚染や軟弱地盤が発覚すると、売主が契約不適合責任を問われる可能性があります。特に過去に工場・倉庫・ガソリンスタンドなどとして使われていた土地は要注意です。売却前に地盤調査や土壌検査を行っておけば、リスクを事前に把握でき、必要に応じて価格交渉や特約で調整することが可能になります。

契約書で必ず確認すべき条項と特約の工夫

売買契約書には、売主と買主の権利義務が細かく規定されています。特に注意すべきは「契約不適合責任」に関する条項です。売主としては責任範囲を明確に限定し、想定外の瑕疵に対して無制限に責任を負わないように工夫する必要があります。また、「引き渡し後に発覚した地中埋設物は買主負担とする」などの特約を設けることで、将来的な紛争リスクを軽減できます。

信頼できる不動産会社を見極めるポイント

仲介を依頼する不動産会社の質によって、トラブルの発生率は大きく変わります。信頼できる会社かどうかを見極めるポイントは、過去の取引実績・担当者の説明の分かりやすさ・契約内容を曖昧にしない姿勢などです。特に「囲い込み」と呼ばれる売主に不利益な取引を避けるためにも、複数社を比較し、誠実な対応をしてくれる会社を選ぶことが重要です。

必要書類と準備チェックリスト

売却に必要な書類が不足していると、契約手続きが滞りトラブルの原因になります。代表的なものとしては、登記簿謄本、公図、固定資産税評価証明書、身分証明書、印鑑証明書などがあります。相続物件の場合は遺産分割協議書や相続関係説明図も必要です。事前に書類を整理し、チェックリストを作成して準備することで、スムーズに売却を進めることができます。

トラブルが発生した場合の対応方法

どれだけ準備をしても、予期せぬトラブルが起こることはあります。大切なのは、問題が起きたときに慌てず、適切な専門家や機関に相談し、解決の道筋を立てることです。実際にトラブルが生じた際の具体的な対応方法を紹介します。

専門家に相談(弁護士・司法書士・不動産会社)

トラブルの内容によって相談すべき相手は異なります。早い段階で専門家に相談することで、不要な損失を最小限に抑えることができます。

  • 契約書や損害賠償に関する争い → 弁護士
  • 名義や登記に関する問題 → 司法書士
  • 契約時の説明不足や仲介に関する問題 → 不動産会社

トラブル解決の流れ(示談・調停・訴訟の違い)

土地売却トラブルの解決手段にはいくつかの段階があります。状況に応じて、最適な手段を選択することが重要です。

示談 当事者同士の話し合いで解決を図る方法。費用がかからず迅速だが、合意できなければ決裂する可能性あり。
調停 家庭裁判所などで調停委員を交え、公平な立場から解決を試みる方法。示談より強制力は弱いが、第三者が関与するため話がまとまりやすい。
訴訟 最終的な解決手段。判決に従う法的拘束力があるが、費用・時間・精神的負担が大きい。

専門家に依頼した場合の費用目安

専門家に相談・依頼する場合の費用感を把握しておくことも大切です。弁護士への相談料は30分あたり5,000円〜1万円程度、着手金は数十万円からが一般的です。司法書士は登記手続きで数万円〜十数万円、不動産会社は仲介手数料が「売買価格の3%+6万円+消費税」が上限となります。早期に相談すれば費用も抑えられるため、問題を放置せず迅速に動くことが得策です。

実際の解決事例から学ぶトラブル対応策

例えば、境界線をめぐる争いでは、隣地所有者との直接交渉が難航したものの、測量士を交えた上で弁護士が調停を申立て、半年ほどで和解に至ったケースがあります。また、地中埋設物が発覚した案件では、契約時に「売主の責任範囲を限定する特約」があったため、撤去費用の大部分を買主が負担することで解決した事例もあります。実例から学べるのは、「事前の備え」と「専門家の介入」がトラブル解決の近道になるという点です。

安心して土地を売却するための工夫

土地売却でトラブルを回避し、スムーズに取引を進めるには、事前準備と情報収集が不可欠です。売主が安心して土地を売却できるよう、実践的な工夫やポイントを紹介します。

複数社査定でトラブル回避と価格の適正化

土地を1社だけで査定すると、価格や条件の妥当性が不明瞭になり、後のトラブルにつながる可能性があります。複数社に査定を依頼することで、市場価格の相場を把握でき、適正価格で売却することが可能です。また、査定結果を比較することで、仲介手数料や契約条件の違いも把握でき、信頼できる不動産会社を選ぶ判断材料になります。

公的機関や相談窓口の活用方法

土地売却に関するトラブルや疑問は、公的機関や相談窓口を活用することで早期解決につながります。例えば、国土交通省や地方自治体の不動産相談窓口、消費生活センター、不動産適正取引推進機構などが利用可能です。専門家による無料相談を活用することで、リスクや問題点を事前に把握でき、トラブル発生を未然に防ぐことができます。

信頼できる売却サービスを選ぶコツ

最近ではオンライン査定や仲介サービスなど、多様な売却サービスがあります。選ぶ際のポイントは、透明性のある料金体系、過去の取引実績、利用者の口コミ、契約内容の明確さです。また、売却プロセスで不明点があった際に迅速に対応してくれるかも重要です。信頼できるサービスを選ぶことで、安心して取引を進められるだけでなく、トラブル発生時の対応もスムーズになります。

土地売却のトラブルに関するよくある質問(FAQ)

土地売却に関して多くの方が疑問に思うポイントや、実際にトラブルが発生しやすい事例をまとめました。

土地を売る時に注意することは何ですか?

土地を売る際に最も重要なのは、境界や名義の確認、土地の状態把握です。境界が不明確な場合や名義が複雑な場合は、売却前に測量や登記の整理を行いましょう。また、契約書の内容や特約条項を明確にして、将来発生しうる責任範囲を限定することも大切です。

やめたほうがいい土地の特徴は?

次のような土地は売却にリスクが伴います。

  • 過去に土壌汚染の疑いがある土地
  • 地中埋設物が不明確な土地
  • 相続関係が複雑で登記未了の土地
  • 道路や公共施設との接続が不十分な土地

これらの土地は売却時にトラブルが発生しやすく、事前に問題を整理・開示することが不可欠です。

家を売るときに絶対NGな行為は?

売主が行うべきでない行為としては、以下があります。

  • 土地の瑕疵や境界不明の情報を隠すこと
  • 契約内容を曖昧にして後で責任を回避すること
  • 仲介業者に丸投げし、確認を怠ること

後々の損害賠償や訴訟につながる可能性があるため、必ず避ける必要があります。

トラブルを避けるために不動産会社を選ぶ基準は?

信頼できる不動産会社を選ぶ際は以下を確認しましょう。複数社を比較して選ぶことで、トラブル発生のリスクを大幅に減らせます。

  • 過去の取引実績や口コミ
  • 契約内容の透明性と説明の丁寧さ
  • 料金体系が明確で囲い込みを行わない会社
  • 相談やトラブル対応が迅速かつ誠実であるか

土地売却後に瑕疵が見つかった場合、売主の責任は?

売却後に土地の瑕疵が発覚した場合、売主は契約不適合責任を負う可能性があります。損害賠償や契約解除、修補請求などが行われることがあり、特に契約書で責任範囲を明確にしていない場合はリスクが高くなります。事前に調査を行い、契約書に瑕疵に関する特約を盛り込むことが重要です。

この記事を書いた人

代表取締役浜谷 卓

一つ一つのお取引を大切にし、必ずご満足のいくサービスをご提案致します。

facebook

twitter

line

お問い合わせ Contact

「不動産売却について」「不動産買取について」「当社について」など、
お困りごとがございましたら何でもご相談ください。

エスプラスホームへの
お問い合わせはこちら