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2023.12.04

【目的別で選ぶ】50坪の土地活用を解説!収益性や初期投資、税金対策など

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50坪の土地には、戸建てを建てる以外にも土地を有効に活用する方法が多く存在します。

この記事では、50坪の土地を所有している方向けに、土地を有効に活用する9つの選択肢について、メリットやデメリットを踏まえながら詳しくご紹介いたします。

「初期投資を抑えたい」「税金対策として使いたい」など目的別で活用方法を掲載していますので、ご自身に合った選択肢を見つけやすいと思います。

さらに、賃貸や店舗経営などを検討したくても、初めての方にとっては疑問や不安だらけですよね。土地活用に関する相談先についてもご紹介していますので、土地の活用を検討しはじめたら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

 

50坪で土地活用をする際のメリット

多くの場合、「50坪の土地では活用方法は限られる」と思われがちですが、意外にも様々な方法で活用が可能です。ここでは、土地活用において50坪だからこそのメリットを3つご紹介します。

活用の選択肢が豊富である

50坪の広さは約165㎡で、わかりやすい例でいくと体育館のバレーボールコートくらいの広さです。

また、50坪の土地すべてが駐車場だとすると、車が10台ほど停められる広さで、畳数に直すと約100畳ほどです。

この50坪という大きさは、ある程度の広さも確保できており、様々な活用方法が考えられる点がメリットと言えるでしょう。

そのため、事業者に土地を貸して地代を得たり、アパートを建てて家賃収入を得るなどの活用も可能です。

低リスクで活用できる

50坪というサイズの土地は、住宅や事業など様々な層からの需要がある大きさであることや、一般的に都心部に近いほど需要が安定しており、将来的な価値の上昇も期待できます。

また、前述で50坪の広さのイメージがついたかと思いますが、50坪だとマンションやビルなどの大きな建物の建築は難しいため、建物を建てるとしても初期投資額で1億円未満になることがほとんどです。そのため、50坪より大きな土地に比べれば、初期投資が少なく、リスクを抑えて土地活用を始めることができると言えます。

固定資産税の負担が軽くなる

50坪の土地に建物を建てると、固定資産税が軽減される「住宅用地の特例」を利用できることもメリットの1つと言えます。住宅用地(住宅やアパートなどの敷地として利用されている土地)として使われている土地については、200㎡以下の部分(小規模住宅用地)について固定資産税の額が1/6になり、さらに、その土地が市街化区域内にあると都市計画税の額は1/3になるという軽減措置もあります。
こちらは、賃貸用の建物を建てても適用になるので、土地を有効活用することで、大きな節税につなげることが出来ます。

 

50坪で土地活用をする際のデメリット

50坪だからこそのメリットをご紹介してきましたが、それとは逆に、50坪であるがゆえのデメリットについて3つ解説します。

大きな収入は得られにくい

メリットの1つでご紹介した通り、50坪の土地に賃貸物件を建てようとすると、広さの制約から建てられる建物が限られるため、建物にかける初期投資額は小さくて済みますが、建築単価は割高になることが多いので、賃料の相場が高めのエリアでないと大きな収入が得られにくいというデメリットも併せ持っています。つまり、リスクが小さい分、リターンも限られるということです。

しかしこの点から、50坪の土地は初心者が土地活用を始めやすい、ローリスク・ローリターンの大きさであるとも言えます。

高層建築物を建てるには狭い

50坪の土地は、たとえ高層建築物が建てられるエリアであっても、実際に高層マンションやホテルなどの大きな建物を建てて活用するのは難しいです。

具体的に言うと、50坪の土地で建ぺい率40%・容積率80%なら、建物の延床面積は最大40坪が上限になります。そのため、50坪の土地では2〜3階建ての建物で、デザイン性を高める・設備を充実させるなどの工夫で収益最大化を目指す方が、効率よく利益を上げることができるでしょう。

借地として貸し出しにくい

50坪の土地を借地として大手企業などに貸し出すには、こちらも面積不足であることがデメリットになります。コンビニや飲食店などの事業者は、だいたいが100坪以上の土地を条件として事業地を探していることが多いためです。

しかし、土地をそのまま借地として貸し出すことは、初期投資もほぼ無しで毎月安定した収入が得られますので、副収入を得るにはシンプルで最適な選択肢とも言えます。借地として貸し出すには、良い借り手を探す工夫が必要になるでしょう。

 

50坪でできる土地活用方法(目的別)

次に、50坪の土地を活用する際におすすめの方法を、以下の目的別にご紹介します。

・初期費用を抑えたい方向け

・税金対策をしたい方向け

・収益性の高さを求めたい方向け

・安定した収入を得たい方向け

所有する土地やご自身の状況に合った活用方法を、ぜひ見つけてください。

初期費用を抑えたい

50坪の土地で、なるべく初期投資を少なく抑えたい方向けの活用方法としては、以下に2つが挙げられます。

駐車場

都市部では駐車場の需要が高く、初期投資も比較的低いため、50坪の土地を駐車場として活用するのは良い選択肢と言えます。特に、駅徒歩圏内や通勤路、ショッピングモール周辺などの立地であれば、駐車場の経営で十分な収益が見込めるでしょう。たとえ駅から離れていたとしても、周辺に賃貸物件が多いなどの立地であれば、その入居者向け駐車場スペースとして需要があるケースもあります。

ただし、前述でご紹介した固定資産税が軽減される「住宅用地の特例」が適用にならないので、固定資産税が最大6倍程度になってしまいます。そのことを考慮し、利益が手元にどのくらい残るか算出した上で判断しましょう。

トランクルーム

トランクルームとは、個人や企業が自宅やオフィスとは別に、追加で荷物を保管できるスペースのことです。近年、居住空間の狭小化が進んだことで全国にトランクルームが拡大し、毎年利用者が増えています。トランクルーム経営は、「初期費用が比較的安い」「高利回り」とされることが多く、駅から遠いなど郊外のエリアでも、効率的に収益を上げられるのが魅力です。

トランクルームは、コンテナを並べただけの簡易的なものから、倉庫のような建物を建築して、1部屋ずつ貸し出すなどの色々な方法があります。また、経営方式にも「一括借上げ方式」や「管理委託方式」など様々な選択肢がありますので、初めて経営される方はまずノウハウを持った事業者に相談すると良いでしょう。

 

税金対策したい

次に、税金の負担を軽減したい方向けの土地活用方法を2つご紹介いたします。

アパート

アパート経営は、安定した収入を得ることができるだけでなく、固定資産税の軽減や所得税の控除などの税制上のメリットも享受できます。50坪の土地でも建築できるアパートの例としては、建ぺい率・容積率にもよりますが2階建て、25㎡1Kの間取りで計6部屋のようなイメージです。仮に、1部屋5万円の家賃で全室を貸し出せれば、毎月30万円ほどの家賃収入を得ることができますし、設備を充実させて家賃を高くするなども工夫も可能です。

この場合、単身者向けとしての需要が見込めますが、駐車場の確保が難しくなる可能性が高いため、駅徒歩圏内の立地が望ましいと言えます。

戸建て賃貸

こちらもアパート経営同様、税金対策としても有効な選択肢です。特に、50坪の土地であれば平均的な一戸建てよりも広い建物の建築が可能なため、ファミリー層の需要が見込めるエリアでは、高い収益性を期待できます。

土地の形状に寄りますが、50坪の土地に2棟建てられる可能性もあります。

さらに、アパートよりも建築費用が抑えやすく、郊外でも学校や公園、買い物施設が近いなど子育て環境が良いエリアなどであれば、戸建ての方が需要が見込めるでしょう。しかし、収入が1〜2世帯に依存してしまうので、全く借り手が見つからないとリスクも大きくなることがデメリットですが、賃貸経営をやめたいと思ったときには、アパートより戸建ての方が買い手を見つけやすいという一面もあります。

 

収益性の高さを求めたい

この章では、高い収益を目指したい方におすすめの土地活用方法を2つご紹介いたします。

貸店舗経営

商業地域や人通りの多い場所、店舗需要の多い場所であれば、土地に店舗を建築し、店舗としての貸し出しすることで高い収益を期待できます。住宅と異なり、企業が借主になることがほどんどなので、高い賃料設定で長期にわたって収入を見込めます。立地によっては、店舗の利益と連動して賃料が上がる売上連動式にして、より収益性を高めることも可能です。

しかし、貸店舗経営は立地等で需要が大きく異なるため、店舗を建てる前に十分な市場調査が必要です。店舗を建築しても、借り手が見つからないことには利益が得られないため、周辺の需要は念入りに確認しておくことが非常に重要です。

また、立地が良くても近隣に競合店が出店するなどで、売上が下がってしまうリスクもあり、ハイリスクハイリターンの選択肢であるとも言えます。

コワーキングスペース

近年、フリーランスやリモートワークの増加に伴い、コワーキングスペースの需要が高まっています。50坪の土地であれば十分、コワーキングスペースを建てて経営することが可能です。コワーキングスペースは、場所を貸して収入を得るビジネスモデルなので、賃貸経営や駐車場経営と似たようなところがあります。

さらに、土地の形状にも寄りますが、ひとつの広いスペースを作るだけの簡易的なものから始められるため、初期投資も比較的抑えられ、50坪の土地でも十分収益を見込めます。

ただしこちらも、住宅街などの立地では全く需要が見込めないなど、立地によって大きく収益が左右されます。所有する土地の立地状況に応じて、判断することが大切です。

 

安定した収入を得たい

最後に、長期的に安定した収入を得たい方向けの土地活用方法をご紹介いたします。

コインランドリー

50坪の広さがある土地では、店舗仕立てのコインランドリーを経営することができます。特に、住宅地や集合住宅等の周辺であれば、コインランドリーの需要が見込め、年齢層を問わず地域住民からの安定した収入を得ることができます。また、コインランドリー経営は簡易的な建物を建てて洗濯機や乾燥機などの機器を設置するものなので、初期投資は掛かりますが、節税対策としても効果的です。何より課金型のビジネスであるため、賃貸のように家賃滞納や空室のリスクが無いのもメリットです。ただし、洗濯機器などの設備投資やランニングコスト、無人であるため防犯上の対策が必要な点がデメリットとして挙げられます。さらに、近年ではコインランドリーの需要が増えており、競合店が現れやすくなっている点にも注意が必要です。

太陽光発電

50坪の土地に太陽光パネルを設置し、そこで発電した電力を電力会社に販売することで、安定した収入を得ることができます。環境にも優しく、20年程度など長期的な運用が可能です。こちらは、日当たりに問題がない土地であれば、ほとんどの場所で行うことができ、建物が建てられない市街化調整区域など、活用方法を見出しにくい郊外の土地でも実施することができる点がメリットと言えます。また、管理手間がそれほどかからず、初期投資や維持費もアパートなどに比べると安く抑えられます。ただ、高収益は期待しにくく、10年未満の活用では投資額を回収できないというデメリットがあります。特に、50坪程度の土地の広さだと効率よく収益化することが難しく、収益性は低くなってしまうでしょう。また、自然災害や盗難等のリスクに備え、損害保険に加入するなど対策をしておく必要があります。

 

50坪土地活用の相談先

土地を活用しようと思っても「どこに相談したら良いのかわからない」という方のために、この章では、50坪の土地を活用する際の相談先として、2つご紹介します。

不動産会社

50坪の土地を活用する方法が見つからない場合、所有したままにしていても固定資産税などのコストや管理手間等が嵩む一方です。そのような時は、不動産会社に相談して土地の売却を検討するのも選択肢の1つです。

不動産会社で、土地の売却価格を査定してもらい、その金額で納得できれば、そのまま売却し現金化することができます。査定価格は不動産会社によって異なるため、まずは複数社に査定を依頼してみると良いでしょう。

不動産会社では、土地の価値を知るための査定や土地の有効活用に関する相談など、不動産に関わる様々なサポートを提供していますので、売却を決めていなくても、まずは相談することで良い活用方法が見出せるかもしれません。

金融機関

銀行など金融機関には、土地活用について相談できるコンサルティング部署が置かれていることが多いです。土地活用に必要な資金の調達や融資の相談など、金融機関は土地活用をサポートするための多くのサービスを提供しているので、安心して土地活用を進めることができるでしょう。また、金融機関に相談することで、アパートなどの建築費が必要になった際、スムーズに話が進められます。

普段付き合いのある金融機関や、アパートローンなどに積極的な金融機関を選ぶのがおすすめです。また不動産会社から、提携の金融機関を紹介してもらうことで、有利な金利を使って融資を受けられる場合もあります。

ハウスメーカー

土地活用の方法として、賃貸経営を検討される方はハウスメーカーや工務店が相談先としては良いでしょう。

ハウスメーカーに相談することで、アパートや戸建てがいくらで建築できるのか把握できます。特に、アパート建築に強いハウスメーカーでは、賃貸経営を始めるまでの流れや収益性などの経営プランについても相談できます。アパートなどの賃貸物件建築は、出費も大きくなりますので、何社かに相談し、それぞれ見積もりをもらって比較しましょう。

土地を有効に活用するために

50坪の土地を持っている方は、これまで解説してきた活用方法を参考にして、収益化を目指してみてはいかがでしょうか。土地の活用は、資産の価値を高めるだけでなく、安定した収入を得るための手段としても大変有効です。さらに、適切な相談先を選ぶことで最適な活用方法を見つけ、50坪の土地を最大限に活かすことができます。弊社「S plus home(エスプラスホーム)」では、札幌や札幌近郊の不動産売却の仲介や買取を行っています。土地売買についてのご相談や査定についても無料で承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

代表取締役浜谷 卓

一つ一つのお取引を大切にし、必ずご満足のいくサービスをご提案致します。

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